AWS Solution Days 2017 ~ AWS DB Day ~
有給休暇を取得して、あくまで個人として、AWS DB Day 2017 を眺めてきました。
参加したセッションを中心に少しだけメモを公開。
現在の担当のお客様は、AWS使ってくれないので、無縁なので会社に申告しにくかったし、専門分野は一応違うので。
いずれ、ビデオとかスライドは公開されるのではないかと。
基調講演
基調講演は、途中から聞いてました。自分もそうですが、基幹システムの標準は、今でも、Oracle が標準だったり、自分の仕事の中での悩みは一緒だなと思って聞いてました。
公演内容は、公式サイトより。
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Amazon Aurora for PostgreSQL Compatibility を評価して
- 石井達夫さん(SRA OSS Inc.日本支社 取締役支社長)
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100コア時代に通用するデータベースソフトとは?本当のスケールアウトとは?
- 小幡一郎さん(株式会社インサイトテクノロジー 代表取締役社長)
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シェアードナッシング型 Web アプリケーションと Kinesis Firehose による大規模データストリーム処理
- 倉林修一さん(株式会社Cygames 技術顧問 兼 サイゲームスリサーチ所長)
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感想
- 倉林さん(Cygames)の話は、システム構成としても定石としては、やりかたはわからなくもないですが、大学の先生もされているとかで、話もよかったですし、説得力抜群でした。
クラウド上のデータ活用デザインパターン
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登壇者
- 志村誠さん(AWS JAPAN SA)
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データ活用の流れ
- データを貯める
- データを可視化
- データサイエンス
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If Your Company Isn’t Good at Analytics, It’s Not Ready for AI.
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データ活用は試行錯誤が必要
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オンプレミスの問題
- 時間の柔軟性
- アーキテクチャの柔軟性
- リソースの柔軟性
- ワークロードの柔軟性
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AWSデータ活用環境
- データレイク
- S3 にデータを蓄積してその周辺にサービスを展開する考え方
- 全てのデータを1箇所に集約する
- データストアとデータ処理の分離
- 用途に応じた適切な処理方法の選択
- データレイク
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関連するAWSのサービス
- Amazon Redshift
- Amazon Redshift Spectrum
- Amazon EMR
- Amazon Athena
- Amazon Kinesis Streams
- Amazon Kinesis Firehose
- Amazon Kinesis Analytics
- p2インスタンス & Deep Learning AMI
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デザインパターン
- パイプライン
- 複数レイヤの分析
- ホットデーター
- ラムダアーキテクチャ
- 分析
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感想
- Summitでも、志村さんのセッションは聞かせていただいていて、内容はとても有益でありがたいのですが、僕は、彼の話のスピードに必死についていくしかなく、終わるとどっと疲れるのは内緒。特に、If Your Company Isn’t Good at Analytics, It’s Not Ready for AI. は、素晴らしい引用です。
- デザインパターンは、メモしきれなかったので、スライド公開に期待です。
ETL をサーバーレスで実現する新サービス AWS Glue のご紹介
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登壇者
- 下佐粉 昭(しもさこあきら)さん(AWS JAPAN SA)
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キーワード
- スケールアウト
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ETL処理
- データの前さばき(フォーマット変換など)は必要
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AWS Glue
- 巨大データへのETLをスケールアウトで、サーバレスで
- 内部では、Spark を利用している
- スケールアウトは勝手にやる
- PySparkで、ETL処理をカスタマイズ
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AWS Glue の機能
- データソースをクロールする
- データカタログで管理
- ジョブを作成する
- サーバレスで実行される
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データカタログ
- 表のメタデータをHIveメタストアで管理
- クロールする範囲を設定できる
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ジョブオーサリング
- データソースとターゲットを指定して、ETLジョブを定義
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オーケストレーション
- ETLスクリプトを読み込んで実行
- IAMロールを指定できる
- ジョブ実行
- ジョブのスケジュール、先行ジョブ指定可能
- 但しカレンダー機能なない
- API 呼び出し
- ジョブのスケジュール、先行ジョブ指定可能
- ETLスクリプトを読み込んで実行
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まとめ
- サーバレスETL
- Sparkベース
- PySpark
- プレビュー中
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感想
- プレビュー申し込んでいじってみよう
オンプレミスから RDS for Oracle / SQL Server への Lift & Shift
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登壇者
- 北川 剛(AWS JAPAN 事業開発マネージャー)
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キーワード
- クラウドファースト
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データベースの課題
- データ容量増大
- システム連携
- データ再利用
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検討するきっかけ
- サポート切れ
- システム更新
- 拡張性の確保
- コスト削減
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移行方法
- Heterogeneous or Homogeneous
- EC2 or RDS
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Data Migration Service
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感想
- まぁ、そうなんだよね。自分、社内システムの担当者じゃないからわからないことたくさん。
Big Data JAWS
Gunosy での Kinesis Analyticsの利用について
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登壇者
- 小出幸典(こいでゆきのり)さん(株式会社Gunosy 開発本部 開発・運用推進部部長)
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ストリーム、バッチ処理をする理由
- サービス制約
- ニュースは鮮度の制約がある
- 見せられる量には制限がある
- コンテンツへの反映 - クリックされた情報などを即座に反映したい
- サービス制約
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Kinesis Analytics
- ログを fluentd で転送
- Kinesis Firehose -> Kinesis Analtics -> Kinesis FireHose -> Elastic Search Service
- サービスが東京にないので、オレゴン使っている
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Tips
- 東京からオレゴンに転送するにはどうしたら良いか
- Lambda はスループットは厳しい、汎用性がない
- fluentd を導入した
- 東京からオレゴンに転送するにはどうしたら良いか
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所感
- 開発がラク、IAMは面倒
- クエリだけ考えればよい
- 運用はラク
- Streams/Firebase の流量は注意(キャパシティ)
- コスト削減できた
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ブログ
リクルートテクノロジーズにおける EMR の活用とコスト圧縮方法
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登壇者
- 渡部徹太郎さん(株式会社リクルートテクノロジーズ ITソリューション統括部 ビッグデータ部、BigData JAWS 代表)
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リクルートのビジネスモデル
- リボンモデル
- マッチングサービス、マッチングしてフィーをもらう
- リボンモデル
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データ処理技術
- 行指向
- 列指向
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Hadoop
- Spark は、Hadoop でも動く
- Hadoop は、プロジェクト名
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Hadoop の特徴
- データはファイル
- 計算と分散ファイル配置は分離
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EMRの特徴
- Apache Hadoop をラッピングしたサービス
- S3 に置けば移動しなくてもよい
- クラスタは捨てられる
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利用方法
- WebUIコネクタ
- ELB を使って、処理画面を見せる
- Hiveクエリを呼び出せるツールを作っている
- スケジューラー
- 起動したままだとコストは高い
- 時間起動でインスタンスを選んで起動
- 10分毎にチェックをしていて、不足したら、スポットで確保する
- SpotFleetは今更です
- WebUIコネクタ
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活用事例
- EMR に移行で、サーバをタイムリーに増やせるので、開発や運用時にカバーできる
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感想
- リクルートの分析基盤は興味深かったです。自前で、利用者の為のインターフェース作っているとか凄いですね。
ドコモビッグデータ分析基盤の AWS 上構築経緯と開発裏話
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登壇者
- 佐々木純さん(株式会社NTTドコモ サービスイノベーション部 主査)
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分析基盤の特徴
- 多種データ
- 超大容量DB
- 多数ユーザ
- 少人数開発/運用
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苦労した点
- 社内調整
- 社内中のデータをクラウドに放り込むは、セキュリティリスクをしつこかった。
- 別システム(コンシェル)の利用実績あり
- 初めてのAWS
- コンサル、AWSJのサポート
- 社内調整
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セキュリティ対策
- 280 の社内基準
- 運用者による内部犯行の防止
- 単独でできない仕組みは必要
- 閲覧情報の制限
- データの持ち出しの制限
- 運用グループA/B を作って、片方だけで作業を完結しないようにしている
- 承認されたスキーマーされたものしかみえない
- 多数のシステムカタログテーブルの権限を剥奪して、参照用のクエリを用意している
- (昔のRedshiftでは)任意のバケットのLOAD/UNLOADができる問題があった
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問題
- スキーマ数/テーブル数 枯渇問題
- 不適切クエリの増加
- CTAS問題
- UDF問題(VOLATILEで全部やっていた)
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AWSのアップデート
- LOAD/UNLOCAD Revoke
- インスタンス性能向上
- VPCエンドポイント for S3
- Redshift – S3 VPC エンドポイント対応
- CTASの自動圧縮
- Schema数の拡大
- Redshift Spectrum
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AWSへの要望
- PostGIS
- 最大テーブル数
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まとめ
- AWSに構築した。
- セキュリティ
- 拡張性
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感想
- データセンター設置する場所探しからは、自分は経験ないので、水道工事するとか分からなかったですw
- ラック立てて、ラッキングしたり、自分でパッチパネル付けたりとかの経験はありますが、さすが、ドコモw
全体的な感想
BigData JAWS の話はよかったですね。どっちかというと、Big Data的な話聞くのと、Aurora セッションが面白かったのかな。
自分でも、聞いた話をもとにいろいろ試してみたい。
(てか、AWS の勉強にさける時間あるの? 割かなきゃいけないんだけど…。)
印象的だったのは、AWS志村さんのお話の中の If Your Company Isn’t Good at Analytics, It’s Not Ready for AI. の引用ですね。データの分析すらできてないところは、AIとか言えないよ、とは、その通りです。
渡部さん(リクルートテクノロジーズ)や、佐々木さん(ドコモ)のお話にある分析基盤を作れないような会社は、時代にとりのこされるんだなと。
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